「俺…お前の事が好きだよ?
好きじゃなきゃ
毎日こんな寒い中待てないし…。
お前は
俺のこと好きじゃないの?」
「それは…」
赤坂君が私を好きだなんて…
信じられないよ。
なんで?
どうして私なんかをっ⁉
からかわれてる…?
探るように
赤坂君の瞳を見つめた。
「じゃあ、言わなくてもいいよ。」
「えっ?」
「その代わり…
好きなら目を閉じて?」
そう言われて
素直に目を閉じた。
ゆっくりと重なった唇。
恋を深められた場所があのファミレスで
遠い未来
そのファミレスで
自分たちの子供の養育費の話しをすることになるなんて
あの日の2人には想像もできなかっただろう…。
久しぶりに長い時間眠った。
そんな朝
懐かしい夢を見ていた気分で
目が覚めた。