と、その時だ。
ガガガッ…ドドーン…ズズズッ……
頭上から不気味な低音が響いてくる。
なに?
何の音?
何なに??
4人、目と目で会話する。
が、すぐに何か判明した。
ドォォォォォォッッ………!!
さっきまで4人がいた空間、そこへ、その空間ギリギリぐらいの大きさの岩が落下してきたのだ。
「!!」
「…っお〜……」
「岩……」
しかも岩は、地面を突き破りさらに先へと転がっていったようだ。
ズズン…ゴロゴロ……ガガガッ………。
音が遠ざかり、辺りに静寂が戻る。
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
全員、顔を見合わせる。
「あっ…ぶねぇ……」
「超死ぬとこだったよね、あたしら」
「うむ。超死ぬとこだった」
「超死ぬって意味わかんないんだけど……でも、でも、ジャスティンのおかげよね!言ってくれなきゃわたしたち、今頃ぺちゃんこだったわ!」
するとロミオが、ぎゅ〜っとジャスティンを抱きしめた。
「いや〜!ありがとな〜!ジャスちゃん!」
「やめろよ!男に抱かれる趣味はない!」
「照れんなよ〜!ほんとは嬉しいくせに!」
「うれしくねぇよ!離せ!」
「離さん!」
「つーか痛てぇし!」
抱き合ってる男二人は放っとき、女二人はぽっかり穴のあいた空間を見下ろした。
「もともと、下へ行く道はあったみたいね」
「地震で入口が埋まってた系?」
「うん、そうね、そういう…系…」
「岩、様様よね。岩のおかげで先進めるんだもん」
「まぁねぇ。でも、危なかったわ!」
ジャスティンが雷虫灯で下を照らした。
