「あ!っとね、あの、赤い光あるじゃない?あれを攻撃すればいいの!」
「よし!わかったぜ!」
そこへ再びストーンコレムが石を投げてきた。
「きゃぁぁぁ!」
「うぉぉ!」
しかし今度も的を外れ、天井を直撃した。
大量の土が落ちてくる。
「今のうちよ!」
「おう!」
赤い光目がけ、ジャスティンは走ると、
「だぁぁぁっ!」
(めずらしく)磨き抜かれた剣でそこを突き刺した。
確かな手応え!
「ギギギギギッ…」
動きがたどたどしくなったストーンコレムに、ロミオが「よっしゃぁ!」と、とどめの蹴りを一発、赤い光に加える。
ドォォン……。
後ろへひっくり返ったストーンコレムは、その瞬間バラバラな小石になってしまった。
そしてスッと消えていった。
「勝利!」
ロミオがガッツポーズする。
「っはぁ、まいったぜ…」
剣を鞘に戻したジャスティンは女二人を振り返った。
「おい、大丈夫か?」
ヴァレリーがせっせとリアの頭から土を払ってやっていた。
「いや〜ん!もう!信じらんな〜い!サイテー!」
リアは鏡を見ながら文句をぶーたれている。
「いや〜ん!サイテー!」
リアの真似をするロミオの横で、ジャスティンはやれやれとため息をついた。
