「…まぁな。獣ぐれぇ…いるよな」
「…う、うん。獣…モンスターとかね……」

 軽く気分が落ちた二人を見て、ゴディバーは慌ててムリに明るく笑ってみせた。

「ハハハ!ま、みなさん常日頃からモンスターたちとは戦ってますもんね!そんな恐ろしい声だなんて…私たち一般町民から見たらってことですよ!ねぇ」

 いや、まぁ確かにそうだけど、恐ろしい獣の声なんて言ったのは、モンスターたちとたくさん戦ってきた先輩たちなわけで…。

 魔物と戦うのが我々の仕事でもある。

 とはいっても、なるべく戦いは避けたいものなのだ。