「あぁ!勝手に食べちゃダメじゃない!」
「だってロミオやジャスティンは食ってるじゃん」
するとゴディバーは笑いながら言った。
「ハハハ。いいですよ、食べて下さい。今にマギーが夕食を持ってきてくれるでしょう」
「ほ〜らね。ったくヴァレリーってば、口うるさいってゆうか」
「ほっといてよ!断りもなく食べるなんて失礼じゃないの」
「何か母ちゃんみてぇだな」
「きゃはは!あたしたちの母親みたいな〜」
ロミオがぼそっとつぶやいた。
「おふくろさ〜ん」
ヴァレリーは向こうずねに蹴りを入れてやった。
「さて、どこから話せばいいのやら…」
ゴディバーは4人の目の前のソファに腰を下ろした。
「あぁ、だいたいは聞いてんで。地下にいるタイタンが原因じゃないかってことっすよね?」
ジャスティンが聞く。
「そうなんです。そうとしか考えられなくて…。そういえばさっきの揺れの時、地下の方から唸り声が聞こえませんでしたか?」
「??」
首を傾げるリアたちを見て、ゴディバーは、
「まぁ、初めてあの揺れを体験したのだから、そんな余裕はありませんよね」
と、笑った。
そして、テーブルに用意してあった分厚い本を引き寄せた。
「これはサーナの歴史が書いてある町史です」
