「今のような揺れが1日…最低2日に1回はあります」
ナイスミドルの顔も、若干やつれている。
「町長はご老体ということもありますが、この地震のせいで怪我人や家屋の損壊という被害が出てしまったことにも心を痛めているんです。精神的なというか…。だからあのように一番具合を悪くされています」
「そんな…地震は町長さんのせいじゃないのに…」
「ま、死者が出なかっただけでも良かったじゃねぇか。不幸中の幸いだぜ」
明るくそう言ったジャスティンの肩を、フラフラしていた町長がいきなりガシッとつかんだ。
「うげっ!な、何だよいきなり!」
「し、死者が出たんですか!?とうとう死者がっ…!?あぁっ…!!」
と叫んで床に崩れこむ。
「おいおい!誰もんなこと言ってないだろうが!」
軽くあせってるジャスティンを、リアとロミオが「あ〜あ」と言って見る。
「やっぱり顔が怖いから」
「関係ねぇじゃん!!」
崩れこんだ町長を起こし、割烹着のおばさんが別の部屋へと連れていく。
「マギーさん、町長は休ませて下さい。私が代わりにこの方たちに話しますから」
ナイスミドルの声にマギーはうなずいた。
