「きゃぁぁぁぁっ!」
「うっへぇぇ〜!」
とにかく、転がらないようにお互いの服をつかむことしかできない。
目の前がブレて、何が何やら!
揺れてる時、地底深くから唸り声のような声が聞こえていたが、正直この時の4人にそんなの聞く余裕はあるわけなかった。
とにかく近くの誰かにしがみつき、揺れがおさまるのをひたすら祈るしかない。
ずいぶん長く揺れていたように4人は感じたが、その間およそ2分ぐらいだ。
揺れがおさまり、全員恐る恐る顔を上げた。
途端、リアが「きゃーっ!」と叫んで目の前にいたロミオの頬をひっぱたく。
「うがぁぁぁっ」
ロミオの頬に、くっきりと平手の後が赤く残った。
どうやら知らず知らずのうちに、リアはロミオにしがみついていたらしい。
「痛いじゃないかこのヒステリー!」
ロミオが怒鳴ると、リアは自分がしがみついていたことなんて棚に置き、
「何言ってんのよこのバカ男!あたしにしがみつくなら金払いなよね!」
などと言い返した。
負けじとロミオも言い返す。
「おぅわかった!いくら払えばいいんだ!!」
「払うのかよ…ったくしかしまぁひでぇな」
ジャスティンがぼやく。
「いつもこんな揺れなんですか?」
ヴァレリーは白髪頭の町長にそう聞いた。
しかし町長は、まだ具合悪そうにオエオエしている。
老体にこの揺れはきついわよね…。
代わりにナイスミドルが答えてくれた。
