4人はとりあえず休憩することにした。
「いただき〜」
ロミオがうれしそうにまるごとロールケーキにかぶりつこうとした。
「ちょっと!」
その頭をヴァレリーがひっぱたく。
「ちゃんと切れ目が入ってるでしょ!もう…」
「いやぁ〜、切れ目なんぞ見えなかったもんで」
頭をかくロミオに、ヴァレリーがロールケーキの一切れを渡す。
「はい、リア、ジャスティン」
「サンキュー」
「あんがと」
ヴァレリーが水筒からお茶をそそぎながら言う。
「ねぇ、で、どうやって先に進む?」
「どうすっかなぁ…この土砂を掻き分けるわけにもいかねぇし」
「オレ、やってみるか?」
「や、いいって。やるだけムダだ」
とジャスティンが言ったにも関わらず、お茶を飲み干したロミオは目の前の一抱えほどの岩を持ち上げた。
「おっ!うっすら遠くが見えるぞ」
しかし、ロミオが取りのぞいた岩の隙間に、すぐに新たな土砂がドドドドッ…と落ちてきてしまった…。
「だぁら言ったじゃん。やめとけよ、ロミオ」
「ラジャー!」
ロミオがジャスティンたちの所へ戻ってくる。
「でも、ここでぐずぐずしてるわけにもいかないわよね」
「でも進めないじゃん」
お茶を飲みながらリアが言った。
「うん…。でもぐずぐずしてるわけには…」
「でも進めないし」
「だけどぐずぐずしてるわけには…」
「でも進めないっていうか〜」
リアとヴァレリーが永遠に続きそうな会話をする。
しかし、実際、ぐずぐずしてるわけにもいかないのだ。
あまり大きくはないが、揺れが頻繁に感じられるし、相変わらず天井からは土やら小石やらが降ってくる。
そのうち崩れてしまうのは目に見えていた。
