コクン。
うなずく。
「うん」
クイ〜ッ。クイッ。
再び両前足を精一杯上へ上げ、弧を描いた。
「丸い」
プルプル。
頭を振る。
「ちがう」
コクン。
うなずく。
「うん」
そして、再び同じ動作をした。
「あ、でかい?」
リアが言うと、カマドウマもどきはうれしそうにピョンピョンと飛んだ。
「すげっ!リア、お前カマドウマもどきと通じ合ったな!」
ロミオが感心してそう言ったが、当たり前だがリアはそんなことでは喜ばず、むしろ嫌がった。
「しょせん、虫だし」
「つまりまとめると…」
「隙間、歩く、でかい…か…」
「暗号みたいね」
カマドウマもどきは、隙間に入り頭を出すと、4人に向かって「こっちに来い」という感じで手招きした。
「あ〜、つまりこの先に進めっつうことじゃねぇ?」
「ぽいわね。でもその後のでかいって何なのかしら」
「でかいのがいるんだろなっ」
そう言ったロミオの言葉に、ヴァレリーはぽんと手を打った。
「そうよ!巨人がいるんじゃない!?タイタン!」
「お〜、そっか!だな!」
「でかい魔物かもしんないじゃん」
リアがぼそっと言った一言に、何となく他の三人は押し黙った。
言った本人だけ、かったるそうに髪の毛をいじっている。
「…ま、まぁさ、とりあえず行ってみようぜ」
「そうね!行ってみなきゃわからないもの」
「お化けじゃなきゃオレがぶん殴ってやる!」
「頼りにしてるわよ、ロミオ」
「おう!任せろ!だけど進めねぇなっ!」
「…………」
そう。
このひどい土砂崩れ。
一体どうやって先に進めというのか。
