カマドウマもどきは4人が来たのを確認すると、ぴょんこぴょんこと先へ進んでいった…。
「やっぱ道先案内虫ではないか!」
ロミオはそう言うと、うれしそうにカマドウマもどきの後を追っ掛けていった。
「げっ、待てよロミオ!」
「そうよ〜!何か罠だったらどうするの!?」
しかしどうやらヴァレリーの心配は杞憂に終わりそうだ。
土砂崩れで行き止まりになってしまってる所にロミオがしゃがんでいた。
「何してんのよ?」
「しゃがんでんだ」
「んなの見りゃわかるわよ!」
「何でしゃがんでるの?」
ヴァレリーが言い変えて聞くと、ロミオは笑いながら彼女を見上げた。
「この隙間にカマドウマもどきが入ってったんだ!」
「ここに?」
「何つう狭さ…」
確かに、ようく見ると、石と石の間に隙間がある。
「カマドウマもどきなら入っけどよぉ〜」
ジャスティンがかがんでその隙間を覗き込むと、カマドウマもどきが急に姿を現した。
「げっ!」
びっくりしてジャスティンが離れると、カマドウマもどきは何やらジェスチャーをやりだした。
二本の後ろ足で器用に立ち、二本の前足を使って、4人に何かを訴えている。
クイクイッ。
隙間を指差す。
「その隙間」
クイクイクイクイ。
その場で足踏み。
「歩く」
クイッ!
両前足を精一杯上へ上げ……。
「バンザイ」
プルプル。
頭を振る。
「ちがう」
