バサバサと石やら小石やらが落ちてくる。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
次第に揺れがおさまってきた4人は顔を見合わせた。
「ヤバいわね…」
「さっさと進もうぜ。本気でヤベぇ」
「ヤベぇヤベぇ」
「げっ、ロミオ、頭!」
リアがロミオの頭を指差す。
「オレの帽子がそんなにカッコいいか!リア」
「誰がそんな帽子カッコいいって言うのよ!ちがくて頭に何か昆虫がいる!」
「昆虫?」
見ると、握りこぶし大のやけに足が長い虫がいた。
「やだっ!何その虫!」
「おめぇそんなの飼ってたのかよ」
「知らず知らずのうちに飼ってたのかもしれん」
「いいからさっさと払ったら〜!?何か気持ち悪〜い!妙に足長いし!」
「カマドウマかしら」
ロミオは帽子をとった。
じっと、ダルメシアン柄の帽子に乗った昆虫を見てみる。
「こんなの飼った覚えはないぞ」
「だろうな」
色あせた黄色の謎の昆虫は、帽子から飛び降りると、ピョンピョン跳ねながら行き止まりとは逆の方向へ進んでいった。
「道先案内人か?」
「正確には道先案内虫だ!」
「まっさか〜!いいからわたしたちも早く戻りましょ」
「はぁ〜…もう髪の毛ジャリジャリ……」
そう。
さんざん土やら小石やらに降られたリアたち。
髪の毛の奥まで、触ると何かジャリジャリしていた。
「あたしも帽子かぶってこればよかった〜」
リアがつぶやくと、前を歩いていたロミオが振り返った。
「オレのかぶるか?」
「だからあんたの趣味悪い帽子なんかかぶりたくないわよ!」
「何だとっ!?ムダにキラキラしてる趣味の悪いお前には言われたくない!」
「センスのないあんたには言われたくないわね!」
「オレはセンスあるぞ!」
