その間も、穴の底から唸り声は聞こえてくる。
「きゃっ。ちょっとあっち見てよ!」
ヴァレリーが指差した穴の向こう側。
土砂崩れが起きている。
「げっ!おいおい冗談じゃねぇぞ」
「先に進めなくなったなっ」
「え、てゆうかあたしらあっちから来たんじゃん?」
「だっけ?」
「そうだぜ、おめぇややこしいこと言うなよ!」
「いやぁ、極度の方向音痴なもんで」
「ねぇ、それより早く先に進んだ方よくない?何か…今にも崩れそうじゃない、ここ」
「そうだな…」
歩きだしたジャスティンとヴァレリーの後を、
「もうっ、最悪なくらい土まみれ…!」
「おやつ食いたかったな〜」
と、自由なリアとロミオがついていった。
*
途中、いくつか別れ道があったが、土砂崩れが起こっていたりして進めない道もまたいくつかあった。
必然的に、土砂崩れが起きてない道を選ぶことになるが、果たしてそんなんでいいのだろうか…と、マッピングしているヴァレリーは疑問に思っていた。
そしてとうとう行き止まりに4人はたどり着いてしまった。
「だろうな…」
ジャスティンがため息をつく。
「でも、確実に下ってはいるな」
「んにゃ。上ってはない!」
「ちょっとマップ確認しましょ」
4人は腰をおろすと、ヴァレリーが描いたマップをのぞきこんだ。
「あ〜あ、歩き疲れた…」
リアがヴァレリーに寄りかかってくる。
「リア、寝ないでよ!」
「分かってるわよ〜」
最初の別れ道は二股。
向かって右側が途中で土砂崩れ、よって左の道を進んだ。
次は三股。
真ん中が土砂崩れ、右側も途中で土砂崩れだったが、カーブ具合から察するに、最初の二股の右側に通じるんじゃないかと思われる。
よってまたまた左の道を進む。
