ロミオの腹時計によると、もう午後2時ぐらいらしい。
それが果たして正確なのかどうかはさておき、4人はとりあえずお昼ご飯を食べることにした。
マギーが4人のために作ってくれたお弁当で、育ち盛りの彼らのためにお肉中心のボリューム満点なお弁当だった。
リア好みの、ピンクのキラキラしたシートの上に座って、もぐもぐと食べる。
「ね、そういえばもう少しで新学期ね」
アイスティーをみんなの分ついでやりながら、ヴァレリーが言った。
「何よ、あたしが進級できないのがそんなにうれしいわけ?」
と、ひねくれ者のリアが言う。
「ちがうわよ!何も言ってないじゃない!」
そう言いつつ、リアのカップにシロップを入れてやった。
「リア、マジメにやればできるんだからさ、頑張りなさいよ」
「わかってるわよ!」
「勉強ならわたし教えられるし」
すると、ガツガツお弁当を食べていたロミオが顔を上げた。
「ヴァレリーえこひいきだ!オレの勉強はみてくんないじゃん!」
「だってロミオに教えたって左から右に通り抜けてくだけなんだもん」
「そんなもんじゃないか!勉強は」
「何度も同じことを繰り返さなきゃならないわたしの身になってよね」
ジャスティンが苦笑いする。
「確かにおめぇの家庭教師にはなりたくねぇな」
「オレだって眉毛が薄い家庭教師はゴメンだっ」
「うるせぇな!おめぇみたいなバカな生徒をもつ家庭教師にゃ誰もなりたくねぇよ!」
「何だとぉ〜っ!その角一本折ってやる!」
ジャスティンがバリバリに立てている金髪の、その一本を触ろうとしたロミオ。
「げっ、何すんだよ!触んなっ!」
すかさずその手をひっぱたく。
「ジャスティンが、髪の毛バリバリに立ててない時の姿って、そういえば見たことないわね」
おにぎりをもぐもぐ食べながらヴァレリーが言った。
「気づくとその髪型だし」
「だっけか?別に、まぁ…改めて見せるもんでもねぇし」
「別に見たいわけでもないし!」
ケラケラ笑いながらリアが言う。
