そして一瞬にしてカチコチに凍り、砕け散る。
「ギャヒンッ!!」
ホワイトウルフたちは甲高く鳴くとその場に倒れた。
そこを、ジャスティンが喉元めがけて斬り付ける。
氷の魔法、アイスの威力で、辺りの壁までうっすら霜がおりた。
ぞくっと寒気がする。
そのせいか油断していたせいか、後ろから一匹のホワイトウルフが近寄ってきていることに、ヴァレリーは気づくのが少し遅れた。
彼女の後方に横穴があり、その穴はちょうど今二人がいる広場の先にある通路とつながっていたのだ。
牙をむきだしにし、赤い目をギラギラ光らせ音もなく近づくホワイトウルフ。
「ガルルルゥ!!」
「!?」
振り返った瞬間には、目の前にホワイトウルフの恐ろしい顔があった!
あ〜…こういう時、 マンガとかだと誰かがサッと助けてくれたりするんだけど……。
咄嗟に出したロッドのおかげで噛み付かれはしなかったが、ドンッと体当たりされ後ろへ倒される。
「ヴァレリー!」
力強い後ろ足で抵抗するホワイトウルフに、ようやくとどめをさしたところだった。
ジャスティンが駆けつけようとしたのと、ホワイトウルフが再びヴァレリーに襲いかかろうとしたのがほぼちょうど。
「うっがぁぁぁ!!」
その時、気合いと共にモンスターにロミオが飛び掛かった。
後ろから羽交い締めにして地面を転がる。
「ガルルル!!ガウッ!!」
噛み付こうとするその口を片手で掴み、「うりゃぁぁぁ!」とバックドロップを決める。
「ギャンッ!!」
地面に叩きつけられたホワイトウルフにジャスティンが近づき、その首をズバッと切った。
吹き出る青黒い血。
「おぇ〜っ……」
かげに隠れてたリアは顔をしかめたが、すぐにハッとしてヴァレリーのそばに駆け寄った。
「いや〜ん!ヴァレリー大丈夫〜?」
