リアへの忠誠心がそうさせているのだろうか。
「そういやそのバスケの試合にジャスティンとロミオとかも出るらしいわよ」
と、ヴァレリー。
「げっ、マジで?てゆうかどーでもいいし」
「アハハ!まぁねぇ。あの人たち、どうせまた試合中にケンカ始めるしね」
何かと因縁深いバスタード高とジャスティンたちだが、以前も公式試合をした時、反則をしたしないで大モメにモメ、最終的に取っ組み合いのケンカになって全員退場になったのだ。
「何かあいつら、バスタード高に嫌われてるよね〜」
「度を越したライバル視されてるのよ」
「やり方がやば〜ん」
「単に殴りたいだけなんじゃないかしら」
一方、男二人ももくもくと掘っていた。
☆付け足し☆
リアがヴァレリーに白髪増えると笑い、ヴァレリーがため息ついた後。
↓
でも、そういえばわたしたち、オレンジスター校に入る以前のお互いの話って、したことがないかも。
家族とか兄弟とか、プライベートな話とか…。
魔物が徘徊しているこんな世の中だから、両親がいなかったり、魔物の被害に合って悲惨な思いをしている人はかなり多い。
だからこそ、プライベートな突っ込んだ話はみんな避けているんだろう。
でも…。
せっかくこうしてパーティーを組んで仕事をしているし、一緒に買い物行ったり遊んだりしてるんだからなぁ……。
何だろう、寂しいっていうか…うわべだけの友達みたいな感じっていうか……。
「ヴァレリー?」
急に声がしてはっと顔を上げると、目の前にリアのふさふさまつ毛の目があった。
「うわっ!」
「うわっ!じゃないわよ!何ぼーっとしてんの〜?気が抜けてるおもしろい顔してたし!」
「な、何よ〜!ほっといて!」
さっきまで寂しいなんて思ってた自分が急に馬鹿馬鹿しくなった。
あ〜!もう!
頭、切り替えよう!
☆付け足し終わり☆
