「おー……やっと起きた、未希」
窓の向こう側。
そこには隣の家に住む晴……
山下晴が窓から顔をだしていたのだ。
「朝から何~?いつもはこんなことしないじゃん」
「は?何だよ、今日は未希が日直だから寝坊するかも~って言ってたから起こしてあげたんだぞ~?」
「あーそれはどうもありがとうございますーー」
「気持ちがこもってないぞ~?」
「そういえば何投げたの?」
さっき窓に何か当たる音が聞こえたから。
きっと晴が何か投げたのだろう。
「あぁ、消しゴム投げた」
「はぁ~?消しゴムって……」
「なんか無いかな~と思って机見たらあったんだよ」
ほんと、晴ってやつは。
