生きる

二人で階段を降り

生徒玄関にたどり着いた時には

もう日が沈みかけていた


「これくらいなら表門でも大丈夫かな」


彼はそう言って

表門へと向かう私の横を歩いた


門から出る時

「明日からよろしくお願いします」


と小さく頭を下げていた