「あーーもーーー!!」 「はい?」 「あぶねーから送るって言ってんの、分かれよ」 ちょっと恥ずかしかったのか、そっぽを向く川崎。 「え…?」 「もう暗くなるから…」 え? なにいってるのこの人。 「心配してやってんの、帰るぞ」 「あ、ちょ、まて!」 それだけ言うと、歩いて行ってしまう。 あたしのこと心配してくれたんだ… 胸がキューっと締め付けられる。 やばい…… にやける。 あたしは、にやける顔を必死に隠しながら、川崎の後を追って行った。