「は、はい!!」
後ろからあたしを止めるように声を発した川崎に、足を止めてしまった。
振り返ると、川崎はフェンスのところにいて、こちらを睨むようにみてくる。
ちょ、なんでおこってるの?!
あたしなんかしたっけ?!
一人で考え込んでいると、
「なんでいんの?」
「えっとー……図書室で勉強してて、野球部が練習してたから、川崎いるかなーっと思い、覗いちゃって……」
ってあたし!!
なにいってんの!!
川崎いるかなーって……
お前は川崎のファンですか←
「……ふーん」
それだけ呟くと、戻って行ってしまった。
え?
何だったのでしょう。

