「あっ!ごっごめん、そうじゃなくてっっ!その………………………
………すきっ!私はっ!あなたのことが、すきですっ!」
い、言ったけど………。彼、超びっくりって感じ。
ええい!もうどうにでもなれっ!
「きらいじゃないって何!?すきとは違うの!?教えてよ!おねがい…………
ねえ………「すき」って言ってよ!」
彼が、とたんに真剣な表情になる。なんか…もう、泣けてきた。
恥ずかしいのかなんなのかよくわかんないけど。
すると彼がようやく口を開く。
「オレ……もう恋なんてしたくないって思ってました。誰も好きになんかならない、なりたくないって。
でも……。無理でした。先輩の笑顔が頭から離れなくて……。きらいじゃないなんて中途半端なこと言っ
てすみません。オレも………先輩のことがすきです。」
スッと彼の腕の中に引き寄せられる。
想いが通じ合ったその瞬間、言葉なんかじゃ言い表せない幸せに包まれる。
やっとつかんだその幸せ。もう、離さないよ。だから、何度でも。
ねえ、「すき」って言ってよ?
ずっと、ずっと、「大好き」だから!
*′∴*☆END☆*∴′*

