ねえ、「すき」って言ってよ！

「どうしたの？なんかあった？」






心配になって聞いたら、彼はハァ～と大きくため息をついた。






「何なんですか、アイツ。もういっちゃえばいいじゃないですか、『彼氏がいる』って。」






か、彼氏…／／／






「なに赤くなってんの。まだ恥ずかしいんですか、俺、彼氏ですよね？」







「…だって、慣れてないんだもん………。」







彼氏っていう響きが、なんだか照れくさくて、未だに慣れない。







「……そっかー、俺、先輩の彼氏じゃないのかー、じゃあ他の子にしよっかなー？」