―――そうだ。ここで、出会ってしまったのだ……。あの人に…………。―――







あたしが、後ろにいる音をみて階段なんか登るからいけないんだ……








「ねーねー!他にも同中の子いたねっ!!」








『いたねっ!
ふーな!後ろぶつかるっ!』






ドンッ






「いったぁーーーーー!!
すみませんっ!大丈夫でし……」








ひぇー!怖い。怖い。




なんという目でこっちを見てくるのさっ!






『……誰だ?こいつら』





と、友達も怖い……。






あいかわらず、ぶつかってしまった
あの人は、にらみ続けられている……。





とにかく“怖い”







「あっ、あのー!
痛くないですか?大丈夫ですか?」








『……』








なんか、答えてくれよー!
クールきどりしてんだか知んないけど
答えてくれなきゃ、教室行けないじゃん!








『クラスどこ』





はぁ……





『おい、お前に聞いてんだよアホ』






「あー、あーたしですか!?
え、Fクラスです」






『俺らと一緒じゃね?
なー、とーや?』




『あー、そうだな。名前は?』





「は、は、はるつき、ふうなです。」





『あ、あめやま、おとです。』






『へー』



なんなんだよ……自分から聞いてきたんじゃん!
クール男がっ












『そろそろいかねーと遅刻すんぞ』






「『は、はい……』」