[第二弾]今も、そして未来も…



随分歩いて…人も居ない木の下に辿り着いた。

花火も、見えない…


唯一わかったのは、音だけ……


リョウタは鼻緒をハンカチを使って結び直してくれた。…ごめんね。一緒に花火見たかったのに。


『…ごめん』

「別に、花火見たかった訳じゃない。…俺 本当はリサと一緒に居たかっただけ」


誰もいない。…けど、音が響き続けていた。