「…後15分で、花火が打ち上げられますー広場ではいい眺めで見られます!」 「やばっ! 急ごうぜ」 私の手を引いて走り出す リョウタ。 「俺、花火見て欲しくて誘ったんだし!」 『…始まるね、花火』 慣れない下駄が、足を痛めていた。