『なおちゃんって気にくわないよね』
『なおちゃん?はやくいなくならないかな』
小学校5年から中学3年まで言われ続けた言葉
いまはそんなこともあったなって感じで全く傷つかない。まあ、そんな事言ってくる奴はもういないけど
「…な〜お。おーいなおってば!きいてるぅ?」
甘えたような声で聞いてくるモエ。
「きいてるよ」
昔はもっと明るい子だったあたしも今はもうその頃の面影はない
「も~相変わらずそっけないな〜」
そういう割には気にしてない様子で続けて話し出す
「かわいいカフェ見つけたのぉ!今日放課後いかない~?」
「断る理由もないしいいけど」
そう言い終わる前にはモエは大喜びしていた
たかがカフェでこんな喜ぶとは思っていなかった