好きって言っちゃえ


「またまたぁ、西尾くんまでぇ。話盛らないでよ」

舞は怪訝な顔で航を見る。

「いや、実は、僕もそうかな〜って、思ってたんだよね」

と、言い出したのは悠一だった。

「え〜?チーフまでそんなこと言う?別に仲悪いとかないけど」

「でも、なんか、話してるイメージが…」

秀人がそこで言いあぐねたので舞が、

「イメージがない?」

と、聞くと、

「いえ、話してるイメージが喧嘩腰」

「喧嘩腰ぃ〜?」

「ははははははっ!喧嘩腰はいいな」

自分のデスクでパソコンに向かっていた剣二だったが、秀人の言葉に思わず吹き出してしまった。

「ちょっと、社長まで。笑わないでくださいよ」

「あはは、ごめん、ごめん」

「別に特別仲悪いとか無いから」

「そうですか?それならいいんですけど」

とイマイチ納得いってない顔の秀人を見て、舞は皆にそんなことを思われてしまう原因を何気に考えてみる。すると一つ浮かんだ。

「あ、ひょっとしたら」

「心当たりがありますか?」

独り言のように小さな声で呟いた舞に、面白そうにニタニタしながら航が聞く。

「あの軽い感じが潜在的に嫌いなのかも…」

「……ははっははっははっ!!!!」

真顔で答える舞の言葉にその場に居合わせた全員が思わず目を合わせた後、爆笑してしまった。