好きって言っちゃえ


「そうね。社費にしないで山分けでいいわよね?」

悦子が剣二を見たので、皆つられて剣二を見た。

「そうですね。ていうか、参加するメンバーで分けたらいいんじゃないですか?」

「やった。…って、ことは、一人約16万5千円」

と、光俊。

「計算速っ」

航が突っ込んだところで、剣二が、

「いや、哲平は人数に入れなくていいから1人20万でいいぞ」

と、光俊を見た。

「マジッすかーっ!」

光俊の声がワントーン上がったところで、哲平の声もワントーン上がった。

「なんでだよーっ!!なんで僕は人数に入れなくていいんだよっ」

が、そんな哲平の叫びは完全無視で、話は進む。

「じゃ、皆、バレー大会出てくれるってことでいいかしら?」

との悦子の問いに、

「もちろんっすよ!」

と、食い気味に答える光俊。

「現金な奴…。そんなに張り切ったって、優勝出来なきゃ1円にもなんないの、わかってる?」

舞が呆れた顔で光俊を見た。

「出場しなきゃ、みすみす20万の可能性を逃がすって事っしょ?」

真顔で答える光俊。