好きって言っちゃえ


「全員って、どういうこと?」

何気に聞いていた舞も自分の身にも何か降りかかってきそうな予感を感じ、強い口調で悦子に詰め寄った。

「だからね。さっきも言ったけど、この辺り若い人いないじゃない?だから…」

言い難そうな悦子に代わり、再び哲平がしゃべり出した。

「だからぁ〜、『京極さんちには若い人たくさんいるし、哲平君はバレー部だから、京極さんちでメンバー全員揃えちゃってください』って、頼まれたんだって」

「全員って…」

舞は思わず集まっているメンバーの顔を見渡して人数を数える。

「あ、良かった。男6人いるから私はセーフ、よね?」

舞は、小さく両掌を水平に動かした。すると、

「いや、アウトっすね」

と、チラシを読んでいた光俊が否定した。

「なんでよっ」

「ここにチームには女性1人と、小学生か中学生1人を必ずメンバーに入れることって書いてありますよ」

「うそっ」

舞は光俊が指さした部分を覗き込んだ。

「…ホントだ」

「と言うことは、舞ちゃんと、哲平は確定か。で、あとは長岡と〜」

と、言いつつ、剣二がテーブルの向こう側に並んでいる悠一と航と宏光を人差し指で1,2,3と数えるように指さした。

「おっ、丁度6人。で、俺がセーフっ」

今度は剣二が両掌を水平に動かした。

「えええ〜っ。マジッすか?」

光俊はこれ以上歪まないだろうというほど顔を歪めて剣二を見た。