私と先生のほうかご特別授業。

白い指先、乗せられた手のひらの感触
あったかくて、少し骨ばったおおきな手のひら



「夏目の髪の毛サラサラだね〜若いっていいな〜」



桜葉先生は物珍しそうに私の髪を撫でた




スルスルとその指に絡みついては解ける




少し細められた目に、胸がきゅうんとなったような感覚がした




「せ、先生!何やってんですか!訴えますよ!!」




恥ずかしい、近いし




先生の胸元程しかない私の視界には
緩んだシャツから覗く色っぽい鎖骨




ふわり、少し甘い香水の匂いがした





私は軽く先生の胸元を押した




ぱっと離れた身体




二人の間にあいた距離




「ごめんごめん、訴えるなんて怖いこと言わないでよ、ちょっと思ったこと言ってみただけ」



へらへらと笑って




何でもないように流して




「じゃ、そうゆうことで

今日は気をつけて帰ってね〜

帰ったら明日にそなえて勉強しておくこと!」




大人とは頭のいいようで、悪いみたいだ