「ストーカーぽいな、俺」


あれから家に帰ろうとも思ったが何故か咲羅の住むマンションの部屋の前まで来てしまった。


「あー…なんて言えばいいんだよ…」



怒る?いやいやいや、俺が怒れる立場じゃねーし…
謝る…にしては腑に落ちねー…


部屋の前で蹲るようにして考えていると


「流、くん…?」

「咲羅!……え…?」


咲羅の声が聞こえ顔を上げると



……頭に包帯を巻き左目を眼帯で隠し



驚いた顔をした咲羅がいた。