イチバンチカク。*



「 あ。そーいえばさ、亮くんは、すずが先輩のこと好きなの知ってんの?? 」

「 うん! ってか、バレた。 」

「 まじで、、、どーして?? 」

「 えっとね。 ・・・


寿々花 … 回想。

時は、一昨年の12月19日の話。


わたしと亮は、運悪く日直だった。

その時、亮は先生にみんなから集めたプリントを渡しに行っていて。

わたしは、教室で静かに学級日誌を書いていた。

外はもう真っ暗で、生徒は、学校の中にわたしたちしかいないと思っていた。

そんな時、扉が

ガチャッ

と開いた。


「 りょう~ ⁇ 早いねぇ~。 」


わたしは、りょうだと思い学級日誌を書き続けていた。


「 あ。あ。神崎じゃないんだけど…
ごめんね ⁇ 」


え?? え??

わたしは、伏せていた顔を一気に上げた。

「 へぇっ⁈ 小林せん?ぱい?? 」

「 う、うん。俺のこと知ってんだ。 」

「 あ。すみません!!」

「 大丈夫だよ!名前は?? 」

「 ひ、ひいらぎ すずか!
です…。」

「 ははは笑 綺麗な名前だね ♪
寿々花ちゃん! 」

「 は、はい。」

「 あ。顔赤いよ?? 熱?? 大丈夫?? 」

「 だ、大丈夫です!
で、なんか用事があったんですか?? 」

「 そーなんだよ! 神崎に用があってさ! 下駄箱行ったらまだいたからさ! 」

「 り、りょーにですか?? 」

「 うん! 今、どこにいるかわかる?? 」

「 職員室にいると思います! 呼んできますよ!! 」

と言って席を立った瞬間。

「 ちーっす。すず、学級日誌終わった??バラバラに重ねてプリント持ってったら、綺麗に重ねるまで帰らせてくれなくってさー、参ったぜ。 」

「 どんまい。笑 あ、小林先輩来てるよ?? 亮に用あるって。 」

「 え?!あ! 瑞起せんぱーい。
気づかなかったす。すみません 汗 」

「 ははは笑 大丈夫だよ!顔上げて?? 」