[ 寿々花 side ... * ]
桜舞う4月。
新しい制服を身にまとい、わたしの新しい生活が始まる。
今日から華の中1!
こ、こどもだと思わないでよ!!
毎日必死に生きてます☆
わたくし、柊木 寿々花 と申しまーす!
「 すーずー!! 」
ダダダダダッ
「 あ。 」
勢いよく走ってきたバカ。
そう。わたしの幼なじみ … *
神崎 亮 でーす!
「 もーう! 亮! 中1になったんだから、わたしみたいにもっと華麗な人生を送りなさいよ!☆ 」
「 はぁ?! お前が華麗で、すか??
笑わせんじゃねぇよアホ。! 」
「 ちょ、は?? こっちがは??だわ 怒
亮のハゲ。 」
「 ハゲ??生えてますけどー。笑
口悪いですよ ~ すーずちゃん♡ 」
「 おえっ 」
「 きゃあ~ ♡♡
朝からおあついですな♪
お二人さんっ!! 」
「 わっ! なるちゃーん!
ち、違うわっ!!勘違いしないでー!」
この子は、わたしの大親友!
宇佐美 成美 ちゃん ♡
「 ふふっ。笑 」
亮は、「 俺、お邪魔?? 」 とか言いながら、遠くに友達を見つけて走って行った。
「 で、すずー。あんたさ、まだ先輩追いかける気?? 」
「 う、うん。大好きだもん! 」
「 でも、中学になると一気に距離できるよ?? 大丈夫?? 」
「 諦めたくないの!
だって・・・
初恋だもん! 」
「 そかそか。わたしは、変わらず応援し続けるけど、辛くなったら、あんたには亮くんいるから大丈夫っしょ! 」
「 いやいやいや。亮は無関係です 」
会話の通り。そう。
わたしには…
好きな人がいる。
それは… 1つ上の 小林 瑞起先輩。
わたしが、小学校の頃からずっと片思いしている人だ。
なるちゃんは、亮がいるって言ってたけど、亮とはただの幼なじみだし、亮も中々モテるしイケメンな方だから、わたしになんて興味ないよ。わたしも興味ないし!!