「だから、美吹優、俺がお前と付き合って幸せにできるまで待ってて欲しい。何年かかるかわからないけど。」
「うん……」
「おれが桜が降る前に待ってるって言ったら俺っちの桜の木の前で待ってて欲しい。お願いだ。待っててくれ。」
「はい。」
これが海での出来事だった。
それから俺は美吹優と話さなくなった。幸せにできる男になるために。