中学3年の夏、祐希の家から怒鳴り声など聞こえてくるようになった。私は何が起きたのかと思い、祐希の家に行った。
チャイムを鳴らしてみる。
「祐希どうかしたの?」
ガチャ
「あぁ、美吹優か。 なんでもねぇーよ。ははっ」
「そっかぁー。よかった」
この時、私は気づけばよかった。後悔して当然の出来事だ。
実は、彼の両親が離婚したのだ。