「あんた達…。」
小坂さんは唖然としている。

「はい。嘘です。これはこーへい君のケータイです。同じ機種だから分からなかったんですね。」
あたしはこーへい君にケータイを返した。

「え!うそ!これ俺のやったと?いつの間に取ったと?」
小声でこーへい君が訊いた。
「秘密~。」

あたしは二人に向き直り、
「さぁ、ロッカーから小坂さんの財布とケータイを出してきてもらいましょうか。」
そう言った。