ツケマお化けに恋して

「じゃー私、一眠りするわ」と自分の部屋に入った。

部屋に入ると昨日見ていた雑誌が目に入った。
ベットに横になり天井を見ていると辰次郎さんの顔が浮かんぶ。

辰次郎さんはどうしてるかなぁ？
多分…お店は休みだよね？また煮物作ってるのかな？






あっ私、留守にするって言ってない。どうしよう…煮物持って来てくれるかも?!

…ってそんな事有るわけ無いか！あれから一度も無かったもんね……


ひょっとしたら、もう…

あの人の所へ帰って行った？……






「美貴野何時まで寝てるの？そろそろ行くわよ！」と母に起こされた。

いつの間にか寝ていたようで時計を見ると17時だった。

よく寝たなぁーこんなに寝たの久しぶりだわ！

さすがに今度は化粧しないとまずいよねぇ双葉寿司に着くまでに誰に合うか分からないし…

メイクを軽くしてさぁーと思ったら、進歩君が車で迎えに来てくれたと母が言う。

なんだ迎えに来てくれるなら化粧しなくても良かったかな？

雅さんや進歩君には今朝ノーメークの顔見られてるんだしねぇと思う。

こんな風に思っている事を宏海に知られると『あんた女を捨てるには早すぎるでしょ！』って言われそう。