ツケマお化けに恋して

今日はこれから社長賞の金一封と部長からのご褒美も有り皆でお祝いと忘年会を兼ねて部長が手配してくれた寿司屋に行く事になっている。

「さぁー行こうか?」とタクシーに乗り込み社を後にした。

着いた所は看板も出ていなくてお店だとは分からいが、着物を着た品のある女性が入り口で待っていてくれた。

「お待ちしておりました」とお辞儀をし引き戸を開けてくれた。

部長の行きつけの寿司屋はさすがにお寿司は回っていない。

お品が書きはあるが……時価……まぁそうだよねぇ…私の知ってるお店とは違いますよねぇ…

皆んなもいつもの居酒屋で飲む雰囲気ではなく…緊張してるようだ。

そりゃー私もこんなお店来たことがないから私も緊張する。

すると大将から声がかかった。

「いつも佐久間さんにはご贔屓にして頂いております。なんでも今日は皆さんのお祝いだとかで『好きなだけ食べさせて飲ませてやってくれ』と聞いております。宜しければこちらに任せて頂いてよろしいでしょうか?勿論、好きなものや苦手なものはおっしゃって下さい。それから今日は貸し切りですので遠慮無く盛り上がって下さい」

貸し切りで盛り上がって下さいと言われ皆んなもほっとしたのか「じゃ盛り上がりますか?美貴野初めて」と宏海が口をきる。

「えっ私?」と首をかしげる。


「当たり前じゃん編集長が挨拶しないと始まらないでしょ?早くして!」


あっ私か?…


「えぇーと…皆んなよくここ迄私に良く付いてきてくれた有難う。これからも宜してお願いします。今日は遠慮無く部長にゴチになろう!乾杯!!」

「乾杯!!」とグラスを合わせた。