手に持つ籠の中に取った木の実や果物を入れていく。
その時折に昆虫に触れてしまうが、もう慣れたもので驚きもしなくなった。
「もう此処に来て3年になりますね〜」
「あら、もうそんなに経ったかしら?」
「経ちましたよ!時とは早いものです」
「…そうね」
もう、3年も経つのね。
ふと思い出した3年前、それは決してレミリアにとって素敵な想い出とは言えないもので自嘲の笑みがこぼれた。
「…3年も経つのに、まだドラゴンを見たことがないわ私」
「姫様!まだ信じられていたのですか!?」
「あら、リリスは信じていなかったの?」
「信じておりません!ドラゴンは伝説上の生き物ですよ…いくらこの森が"ドラゴンの住まう森"と言われていようが、それは架空の生物なのですから」
