そんな堕ちた王国に生まれた1人の姫がいた。
白銀の髪に透き通るような澄んだ空色の瞳を持つ姫だった。
そして今、彼女は継母に疎まれて王宮から離れた"曰く付き"の森にある小さな塔で暮らしていた。
そして彼女と同様に、これまた1匹のドラゴンがフィレム王国にいた。
彼もまた異形のドラゴンであった。
琥珀の瞳以外全てが闇色に染まるそのドラゴンは、その醜い姿故に一族に捨て置かれたのだった。
彼は己の醜さを憎み、誰とも接触することのないように森の奥深くでただ1人暮らしていた。
そんな2人が出逢い、そして築き上げる絆の物語り。
