「溶けるからアイス先食うか」
「そうだね」
自分の抹茶と桜のストロベリーを自分たちの前に置くく。
「前のテストある?」
聞くとちゃんと保管してあるみたいで、可愛らしい組立式の箱から束が出てきた。
「こっ、これです…」
恐る恐る出されたのは解答用紙。
丸が…少なすぎる……
5教科のテスト全てをテーブルの上に並べ、点数を見る
数学18点、英語12点、社会9点、理科9点、国語85点
確か赤点って20点だよな、20点だよな?
「…桜」
「はひっ」
マヌケな声で返事をし、正座して膝の上で硬く手を握っている
「死ぬ気で教えてやる。桜が留年したら結構困る」
うん、色んな意味で困る。
「わっ、わかりました。頑張ります…」
「おう!んじゃ課題ちょっとずつやってくか」
「はいっ!」

