「あっ、すいません……桜、アイス食べる?」
「買ってきてくれたの?何かごめんね、気使わせちやったみたいで…」
ほらまた。素直に喜べはいいとこなのに、相手の事ばっか考えてる
「俺は食べるか食べないかを聞いてるんだけどなー」
「えっ、あっ、たっ、食べます!」
「それじゃあスプーンがいるわね」
俺が買ったアイスをポンとお盆の上に置き、スプーンも置く。
クッキーと飲み物が入ったコップ2つ、アイス2つとスプーンが2つ
乗っけすぎだろ、桜。
「んじゃ行くか」
桜の持っているお盆をひょいと持ち上げる
「あ、ごめん……じゃなくて、ありがとう!」
「ん、どーいたしまして。」
「失礼しました」と桜のお母さんに頭を少し下げ、桜の部屋へ向かう

