「よしっ」
着替え終わったと同時にピンポーンとインターホンがなった。
「桜ー蛍君来たぞー」
「あっ、はーい」
階段を下りて玄関に行き、ドアを開ける。
蒸し暑いさと蝉の声が改めて夏だなと感じされられる。
だけどその蒸し暑さも一気に飛んでいき、蝉の声もきこえなくなった。
「ごめん、少し速く来たかも」
蛍の私服を見るのは初めてで、その声も聞こえなかった。
薄い青のストライプの服の上に、白いシャツを羽織っていて、下は暗いジーンズ。
太陽に反射してキラッと光ったのは胸元のネックレスだった。
「桜?」
「あっ、ごめん、入っていいよー」
「お邪魔します」
靴を脱ぎ、自分の部屋へ蛍を案内する。
「あっ、飲み物持ってくるからちょっと待ってて」
「はーい」
リビングに行きお盆にオレンジジュースを2つ入れてゆっくり持っていく。
「こぼすなよー」
「わっ、わかってるよっ」
そーっと1段1段ゆっくりあがる
「っ!」
「あぶねっ、何やってんだよ桜」
支えてくれたのは私の部屋から出てきた蛍。
「出てきて正解だな。何か手伝おうと思って出て来たんだよ」
「あ、りがとう……」
私の手と背中を支えてくれるのは良いんだけど…手と手が重なってる…
何いちいちドキドキしてんの私!ただ助けてくれただけでしょ!

