坂を一気に下り、真っ直ぐな道を少しスピードを落として走ってくれる。
「なぁ桜」
「ん?」
少しこっちを振り向いて話しかけてきた
「夏休み中の勉強さ、どこでやる?図書館?」
「図書館かぁ……本読んじゃいそう…」
「確かにな…あ、俺ん家来る?母さん達居るけど」
蛍の家かぁ、行ったことないから行ってみたいけど、教えて貰う側なのに家に行ってもいいの?
私の家だったらお父さん仕事でいないし、お兄ちゃんもいないからお母さんと私だけ。うるさい男どもがいない、ならいける!
「教えてもらうのに家にまでお邪魔するのは悪いよ。だから私の家来てもらえたら嬉しいかな?」
「桜が良いなら行かせてもらおっかな。着いたぞ」
ピョンッと降りて蛍に鞄を貰う。
「んじゃまた明日な。」
「うん!また明日ね」
蛍はポンと私の頭に手を置いて、ペダルを踏み込み帰っていった。
絶対頭に手置いてから帰るんだよね、蛍って。
癖なのかな?

