彼は私のただの助手!



よく恋愛漫画とかでよくあるじゃん!もしそんなんだったら私、泣いちゃう……!


「ほらー席につけー、出席取るぞー」


担任が教室に入ってきて朝学活が始まった。


1人ずつ名前を呼んで出席確認をしていく先生。

途中で自分の名前を呼ばれ返事をする。


「春野、後で職員室な」


「えっ、あ、はい…」


なんだ…なにか悪いことしたか私…
もしかして朝の自転車?なら蛍が呼び出されてもおかしくないし…

など頭の中でグルグルと色んな事を考える


嫌なドキドキを胸に重い足を職員室へと動かす。


でも呼び出しの理由は2人乗りなんて甘いものではなく、私には厳しく、そして1番嫌いな事だった。


「春野。」


「はい…」


職員室の奥にあるパーテーションで区切られた所に呼び出された。

入ると革のソファーが向かい合っておいてあり、その間にはガラスのテーブルが1つ。



「単刀直入に言うぞ」


「…はい」


真剣な表情で、あのけだるけないつもの先生とは少し違う。