彼は私のただの助手!






「ごちそうさまでしたー、私お風呂入って来るね」


「行ってらっしゃい」


あの後はあまりお兄ちゃんと話さず、って言うかお兄ちゃんが話しかけてこなかったから話さなかったんだけど…


籠に服などを入れてお風呂に入る。


「はぁー、気持ちー」


白色の入浴剤が入った浴槽に入る。

この入浴剤って、確かお兄ちゃんが買ってきてくれたんだっけ。座りっぱなしで原稿書いてたら疲れるだろって。

後でお兄ちゃんに謝っとかないと、ちょっと言いすぎたかもだし。


頭と体を今日1日の疲れと共に洗い流す。




「お風呂上がったよーって、お兄ちゃんは?」


リビングの方に行くと、お父さんとお母さんしかいない。


「咲人ならコンビニ行ってくるって出ていったぞ」


「そーなんだ。こんな時間に珍しいね」


「桜、こっちおいで」


台所で洗い物しているお母さんが声だけ私の方に向けてきた。

また手伝ってかな。


「手伝うよ」


「それはいいの」