彼は私のただの助手!



「お母さん、洗濯物の事すっかり忘れててねー。さっきの子桜の彼氏?良いわねー。青春って感じでー」


「ちっ、違うから!言ったでしょ?新しい助手さん!ただ送ってくれただけだから!そんなんじゃないから!」


「はいはい、フフッ」


ほんとお母さんっておっちょこちょいなんだから!

洗濯物いつも取り込むの忘れてるし!

でもお兄ちゃんに見られないで良かったぁ。見られてたら絶対茶化されるもん


「ただいまー」


「おかえり桜!蛍君に送ってもらったんだろ?しかも自転車で、距離近くてドキドキしたぁーとか!」


「何で送ってもらった事知ってんのよ!ドキドキとかしてないし!お父さんに言っちゃダメだよ!ぜっったいダメだからね!」

お父さんは男の事になったらすぐに怒る。
まさに頑固親父って感じ。


「わかってるって、父さんうるさいもんなー。けど兄ちゃんは蛍君が桜の彼氏でも全然オッケーだからなー!」


「はいはいわかったわかった。お兄ちゃん蛍君蛍君言ってるけど、蛍に会った事ないでしょ?」


「あるよ?この前頼みに行った時で2回目だったけど」


たった2回で私の助手のお願いをしたのかこの兄は…

ほんと、ある意味すげーわ