彼は私のただの助手!



「ありがと…あの、えっと…どんな気持ちだったか、聞かせてもらえたら嬉しい…かな…」

そうゆう約束だったもんな、いや、でもどんな気持ちって言われてもな


俺は後ろの髪を右手で触り、桜から目を少し逸らす。


「すっげードキドキした。顔近いし、桜顔赤くなるから俺も移りそうになるし……桜は?」


「私!?私の事は良いよ!わっ、忘れないうちに書いてくるね!」


タタタッと自分の席に座りシャーペンを握る桜

さっきとは違ってスラスラと手が動いている。


役に立ったみたいで良かったけど、後あれが何回あるんだ?
心臓がやばいし、桜のあの顔はほんとどうにかなりそう


そんな事を思いながらも本を開き読み始める。

「……………」


桜ってほんと、原稿に向かったら真剣な顔になるよな…