「…っ……」
だんだん桜の顔が赤くなり、耳まで赤くなる。
その照れた桜の顔がつい、可愛いと思ってしまった。
「…けっ、蛍……見すぎ…だよ……」
「あっ、悪い…」
バッと壁から手を離し、1歩後ろに下がる。
やばい、心臓バックバク。
それは桜も同じなのか胸の辺りを手で押さえて、床を見つめていた。
「えっと……参考になったか?」
この沈黙に耐えきれず先に俺から沈黙を破った。
「う、うん。参考になったよ…。ごめん、思ってた以上に…ドキドキして……もうちょっとまってほしいかな……」
バチッと目が合ってしまい、その目をすぐに逸らした。
その顔でその言葉、反則だろ…
時計は本棚で見えないが、窓の外はここに入ってきた時よりも少し夕日が傾いている。

