「…蛍が良いなら良いんだけど」
「おう、食おうぜ」
「うん!」
特に話すことはなく、ただただ2人とも自分達の食べ物を食べているだけ。
でもなぜか、その静けさが嫌ではなく何となく心地がいい気もする。
だけどその沈黙も2人の声で破られる
「「ごちそうさまでしたー」」
私はお弁当を直し原稿と筆箱をだし、蛍が本を選ぶために本棚を行ったりきたりしている。
昨日の続き…と。
んっと、最後告白して、返事をし付き合い始めたてだからソワソワしてて……
「…どした?」
本棚の横から顔を出しそう言う蛍。
「え?」
「いや、ペン止まってるし、ぶつぶつ何か言ってるから」
どうやら考えていた事が口に出ていたらしい
「蛍って誰かと付き合った事とかある?」
そう聞くと本を選び終えたのか、1つの本を持って戻ってくる。
「あるよ?」
「あのさ、聞きたい事あるんだけど…付き合いたてってどんな感じ?」

