「よっ」
軽く手を挙げそう言ったのは泉蛍だ。
「蛍…どうしたの?」
意外な登場に少しびっくりする。
「どうしたって、昼はここで書くって言ってたから。」
手には購買のパンが入った袋をさげている。
ここで昼を食べるらしい。
「言ってたけど…」
「俺一応昨日から桜の助手だし。いつ俺が必要になるかわかんないだろ?だから」
袋の中のパンを1つ開け、口に頬張った。
確かにいつ手が止まるかわかんないけど、蛍も友達と話したいだろうし…
「蛍も友達と楽しく食べたいでしょ?私なら全然構わないから」
「俺がここで食いたいの。後俺静かなとこ好きだし、俺のこと気使わなくていいから、食い終わったら本読むし。」
と、どこから出したのか小説を見せながら言った

